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- 材料選定による微細加工品の高精度・コストダウン設計のポイント
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微細加工ドットコムのVA・VE提案
使用材料の変更によるVEのポイント(アルミ編)
Before
A5052は板材として、良く利用される一般的なアルミ材料です。耐食性、成形性また溶接性もよい材料です。アルミの中でも中間的な性質をもち、用途が広く様々な製品に用いられます。一方で、微細加工においては、アルミ材料は粘りが強いため、工具が磨耗しやすく切削性が悪いです。加工時間が伸びるため、コスト増加につながり、歩留まりが悪くなります。 |
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After
強度が高い材料、および切削性を求めるならば、超々ジュラルミンと呼ばれるA7075が適切です。その軽さと強度から、主に航空機やロケット、スポーツ用品などに使用されます。時間が経つと強度が低下するという特徴もありますが、切削性が、難作材であるにも関わらず高いため、切削時間の短縮からコストダウンにつながり、かつ、歩留まりがよくなります。 |
適切な材料の変更を行うことで、コストダウンに貢献できる場合があります。本例では、切削性を上げ加工時間を減少させるために、最も一般的で良く使われる板材であるA5052から超々ジュラルミンと呼ばれるA7075に変更しております。加工時間を短縮させることで、機械の稼働時間が減り、コストダウンにつながります。