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微細加工ドットコムのVA・VE提案
精度の高い微細穴は、リーマの口径を考慮して設計する
Before
微細穴加工では、精度の高い穴加工を行う場合には使用する工具径のことも考慮しなければなりません。一般的な穴加工に用いられるドリルは、微細穴加工領域において使用されるものでも様々なものがラインナップされています。加工精度については、φ1mmの穴加工を行う場合は-5~+0μm程度の公差であれば加工が可能ですが、これ以上の精度では加工できません。 |
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After
高精度な微細穴加工を行う場合にはリーマが必要になるケースがあるので、リーマにはどのような径のラインナップがあるかを押さえておくことが必要です。例えばリーマでの加工は1μmの単位で精度が出せるのでφ1mmなら-2~+0μmの公差で微細穴加工を行うことができます。ただし、リーマは上記のように径のラインナップがドリルよりも少ないので、高精度な微細穴加工を行う際にはその穴に合ったリーマが入手できるかどうかを確認することが必要です。 |
高い寸法公差が求められる微細穴加工では、ドリルによる穴あけ加工のあとリーマ加工を行います。ドリル加工で得られる精度はφ1mmで-5~+0μm程度、リーマの場合は-2~+0μmで仕上げることができるので、高精度な微細穴加工を行う場合はリーマ加工が前提となります。ところが、このリーマは入手できる(市場に流通している)径が限られていることから、精度を考慮した微細穴加工を行う場合には、リーマ径を考慮に入れて設計を行う必要があります。